わが家には学習机がありません。
理由は、狭いマンションに3つも学習机を置くスペースがなかったから。
勉強する場所は、年齢や気分によって常に変わると思っていたからです。
何度も何度も子どもたちにせがまれましたが、わが家では別の形を選びました。
歪な部屋に大きな窓が多い狭いマンションには、どうしても置くことができませんでした。
しかし今では、無くて良かったと心から思います。
学習机がない代わりに、いくつかのカラーボックスやフリーポールを、その時々の状態に合わせて組み合わせてきました。

私たちの周りには『子どものため』という言葉とともに、たくさんの物が溢れています。
魅力あふれる新しい玩具、新しい収納、新しい情報。
気づけば部屋は物でいっぱいになり、今度は『片付かなければ』『捨てなければ』と断捨離に追われることもあります。
完成されたものがあふれる環境の中で、考えを試し、失敗しながら広げるはずだった想像の世界が、少しずつ小さくなっているのかもしれません。
子どもたちは純粋で、とても発想豊かです。
そばにいる人が、小さな子どもたちの目線になって一緒に遊んでみると、子どもたちの心は一層ワクワクします。
少しだけ手を差し伸べるだけで、みるみる想像の世界を広げながら遊び始めます。
昨日食べたお菓子の筒箱、空き瓶、ペットボトル…。
大人にはただのゴミでも、子どもたちには宝物です。
ただの筒箱が煙突になったり、おみくじになったり、どこで見たのか潜望鏡になったり…。
自分で見たものや、心に残ったものを自由に繋ぎ合わせ、新しい世界を作り出します。
あるいは、色とりどりのクレヨンで自由に絵を描きます。
プリンを美味しく食べたあと、そのカップで型どった小さな砂のケーキができていたり、虫のお家を作ったり。
大きなダンボールの荷物が家に届いたときは、ワクワクが止まりません。
気づけばリビングが、ほぼダンボールの世界になっていたこともありました。

少しずつ自分の小道具が増えてきた頃、小さな机を作ってみました。
最初はダンボールに化粧紙を敷いただけ。
お絵描きや粘土をする、自分だけのスペースです。
だんだん物が増えてきた頃、少ししっかりした収納スペース付きの机を用意しました。
一つだけでは取り合いになるので、3人分です。
すべてを再利用するために、固定部分には貼って剥がせる両面テープか、マット用などの滑り止めを使いました。
子どもの成長に合わせて形を変えることができるカラーボックスはとても便利です。


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